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行燈旅館20年物語

始まりは館主が見つけた江戸時代の有明行燈

2003年6月 行燈旅館創業 行燈をメインテーマに設計
2009年1月 有田焼 吉祥づくし ジャグジーオープン
2012年5月 屋上展望テラス オープン
2017年1月 全館トイレ、洗面 「楽しいトイレ」リニューアル
2020年2月 骨董茶屋「福行燈」オープン 1階グループルーム新設

建築デザイン

2005年日本建築学会賞 選奨(建築家 入江正之)

外観

施設は鉄骨造五階建てで、4・5階はオーナーの住居と宿泊者のためのジャグジー風呂とバッゲージルームがある。設計を依頼され、鉄骨造でどのように和風をイメージさせるかと考えたとき、行燈が浮かんだ。旅行者が滞在して、部屋に光をともすという行為を外部に表出させる仕掛け、その一連の行為が光の効果として外ににじみ出るように心掛けた。その和の雰囲気をDPGと金属の水平ルーバーやパンチング、およびパネルの素材の組み合わせで構成した。

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内装

内部は対比的に、古民家の黒光りする木部の質感に馴染むように光量を絞り、光源を床面近くに限って、闇の中にローソクの光りがボーっとともって、ゆっくりとそれぞれの面や素材に伝わって、その質感が日本的な空間を微かに浮かび上がらせることを願った。使用した素材は安価で、どこでも使われてるものばかりである。それらをいくつかを組み合わせ、重層させ、さらに磨きを加えて塗る。珪カル板ペイント塗りの仕上げが、鈍い光を伴った菱形綾織りの絣の質感に変わる。廊下の壁面がそれである。宿泊室入口部の黒皮の鉄部をえぐるステンレスヘアラインのストライク、壁紙と木部の見切りのアルミアングルやフラットバーの組み合わせ、アクリル、和紙とラスを組み合わせた落とし掛けなどもそのような姿勢からであり、鉄骨のスケルトンを含む外部のさまざまな仕上げ方も一連の行為である。

​​町家風

一階はフロント、ロビーに当て、町屋風に土間にちょっとした水回りと木床の居間を付設した雰囲気の中で、語らいながら朝食が取れるようになっている。外国人宿泊者と交わり、賄いをするオーナーの周りに明るいコミュニティーの場が生まれ、この旅館が海外との交流の生き生きした窓口のひとつとしての役割を果たすことを願っている。

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Selected Architectural Designs 2005
Journal of Architecture and Building Science Architectural
Institute of Japan

日本建築学会作品 選奨

行燈旅館 東京都台東区日本堤2丁目34番10号

入江正之 池村潤 入江高世

銭湯を彷彿させるタイルアート

貸切スパ・ジャグジー

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テーマは「吉祥づくし」

私が子どもの頃は毎晩賑やかな銭湯に通い、

色々な出来事や光景を見てたくさんの知識や常識を得ました。
また、お正月になると壁の大きなペンキ絵が変わるのをとても楽しみにしておりました。
行燈のジャグジーでもその楽しさが伝わり、皆様がリラックスしていただけると幸いです。

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アーティスト ミーイシイ

吉祥づくしのタイルアートは、アーティスト ミー石井画伯により、九州有田焼の副島個人工房にて2009年に石井画伯が2晩かけ手書きで書き上げた作品です。
工房ではタイルを窯で焼き、その後東京へタイルをバラで送っていただき、ミーイシイ本人、建築関係者、女将とで行燈内で再びタイルを繋ぎ合わせ、タイル裏に番号を付けた後、タイル職人の方に完成していただきました。
完成後の真夜中、踊りを踊っている男の人の絵の左足が一枚さかさまになっているのを私が発見し、自分で正しい位置に戻したのも今では楽しい思い出になりました。

書き下ろし漫画

漫画家こしのりょう先生

出会いが出会いを呼ぶというのはこういうことなのでしょうか?ある日スタッフのお父様が漫画家だということが判明。トイレの改装に伴い、「壁に漫画を描いてほしい。」と、依頼いたしました。快く引き受けていただいたのが、こしのりょう先生です。

1967年9月25日生 新潟県三条市出身
2004年4月 講談社「モーニング」「NS’あおい」にてデビュー
2011年 講談社「週刊現代」「町医者ジャンボ」
2015年 講談社「週刊現代」「銀行渉外担当 竹中治夫」連載

骨董の数々

館主の骨董収集は旅とセットです。最近では味噌も入りました。
旅行に行くと骨董品、骨董市は必ず行きます。ドライブの途中でも骨董品屋さんには車を停めます。福行燈にある食器も全てオリジナル以外のものは骨董市と骨董品やさんで集めたものです。ですから歪んでいたり、色が抜けていたり、どこか懐かしさを感じられるものです。

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