上野・浅草のホテルなら東京初のデザイナーズホテル行燈旅館の建築デザイン

行燈旅館の建築デザイン

行燈旅館の建築デザイン

行燈旅館の建築デザイン

建築家・早稲田大学教授 入江正之

建築家・早稲田大学教授 入江正之

早稲田大学理工学部建築学科教授であり建築家。スペイン政府給付生としてバルセロナ工科大学・ガウディ講座に留学しスペイン・カタルーニャ地方の建築史を研究。アントニ・ガウディに関する著作を数多く出版。

主な経歴
  • 1990年:「アントニ オ・ガウディ・イ・コルネットに関する一連の研究」で日本建築学会賞受賞
  • 1996年:「内と外の間-4 KA邸」で東京都建築士事務所協会住宅部門優秀賞受賞
  • 2005年:「行燈旅館」で日本建築学会作品選奨受賞
  • 2009年:「実験装置masia/2008」で第22回村野藤吾賞受賞
主な著書
  • ガウディの言葉
  • アントニオ・ガウディ論
  • 建築論事典
Webサイト
都市ホテルの現代的在り様から
  • 【行燈旅館のデザインコンセプト】
  • 1.都市ホテルの現代的在り様から
  • 行燈旅館は三ノ輪に建つ、外国から訪れるバックパッカー用の宿泊施設である。三ノ輪や千住界隈は以前から定宿のない労務者たちの簡易宿所が多くあった所で、オーナーの石井婦人も先代から引き継いでその種の施設を経営されていたが、時代の移り変わりに敏感に対応された。
  • 一つはこの場所の歴史的、地理的変容からの対応である。三ノ輪は地下鉄日比谷線の一つの駅となり、この鉄道ルートで東京の最新の都市スペースである六本木、麻布、広尾と連結し、また上野、浅草、とのつながりで下町情緒を味わうことが出来る。更に距離を延ばせば、日光、そして京都、奈良と日本の近世から古代へと遡って日本人の心性に触れることが出来るのである。
  • もう一つはメディアからの対応である。現在の情報メディアのドラスティックな変革によって、インターネットを通してこの場所は緊密なネットワークをもつ世界におけるひとつの記号のような、量的な広がりを必要としない場に変化する。外国からの旅行者は低料金で、自分の身体とバッゲージをおける最小の空間を拠点としながら、多様な欲求の展開としての最大の空間を手にすることが出来るという訳である。オーナーたちの慧眼によるものである。かくして旅館は一室2人で8,190円である。 交通・情報・設備インフラを装備したナノスケール的場こそ、都市の現代的宿泊施設の先端的在り様であろう。
現代和風デザインから
  • 【行燈旅館のデザインコンセプト】
  • 2. 現代和風デザインから
  • 施設は鉄骨増5階建てで、1階から3階までが旅館機能であり、4・5階はオーナー住居と宿泊者のためのジャクジー風呂とバッゲージルームがある。鉄骨造でどのように和風をイメージさせるかと考えたとき、行燈が浮かんだ。旅行者が滞在し、部屋に光を灯すという行為を外部に表出させる仕掛け、その一連の行為が光の効果として外に滲み出るように心掛けた。
  • 障子や木製格子のような和の雰囲気を、半透明のDPGと金属の水平ルーバーやパンチング、およびパネルの素材の組み合わせで構成した。内部は対比的に、古民家の黒光りする木部の質感に馴染むように光量を絞り、光源を床面近くに限って、闇の中にローソクの光がボーっと灯って、ゆっくりとそれぞれの面や素材に伝って、その質感が日本的な空間をかすかに浮かび上がらせることを願った。出回っているいくつかの素材を組み合わせ、重層させ、更に磨きを加えて塗る。珪カル板ペイント塗りの仕上げが、鈍い光を伴った菱形綾織りの絣の質感に変わる。廊下の壁面がそれである。宿泊室入り口部の黒皮の鉄部を抉るステンレスヘアラインのストライク、壁紙と木部の見切りのアルミアングルやフラットバーの組み合わせ、アクリル、和紙とラスを組み合わせた落とし掛けなどもそのような姿勢からであり、鉄骨のスケルトンを包む外部のさまざまな仕上げ方も一連の行為である。
  • 1階はフロント、ロビーに当て、町屋風に土間にちょっとした水回りと木床の居間を付設した雰囲気の中で、語らいながら朝食が取れるようになっている。外国人宿泊客と交わり、賄をするオーナーの周りに明るいコミュニティーの場が生まれ、この旅館が海外との交流の生き生きとした窓口の一つとしての役割を果たすことを願っている。

建築作品年鑑

Selected Architectural Designs 2005
Journal of Architecture and Building Science Architectural
Institute of Japan

日本建築学会作品選奨「建築雑誌:増刊 作品選集  日本建築学会

■行燈旅館
東京都台東区日本堤2丁目34番10号

入江正之 池村潤 入江高世

“早稲田大学” DFI

行燈旅館は三ノ輪に建つ、外国から訪れるバックパッカー用の宿泊施設である。旅館名は江戸時代の有明行燈に由来する。それは、オーナーの収集された日本的な骨董の数々の中での愛用の一品であり、日本を訪れる外国の人々に日本的な情緒を味わってもらうというオーナーの夢をかなえる品々のひとつであった。それゆえ、流暢な英会話の音声が響き合う背景としての和風の世界をどのように作り出すかがテーマであった。

施設は鉄骨造五階建てで、4・5階はオーナーの住居と宿泊者のためのジャグジー風呂とバッゲージルームがある。設計を依頼され、鉄骨造でどのように和風をイメージさせるかと考えたとき、行燈が浮かんだ。旅行者が滞在して、部屋に光をともすという行為を外部に表出させる仕掛け、その一連の行為が光の効果として外ににじみ出るように心掛けた。その和の雰囲気をDPGと金属の水平ルーバーやパンチング、およびパネルの素材の組み合わせで構成した。

内部は対比的に、古民家の黒光りする木部の質感に馴染むように光量を絞り、光源を床面近くに限って、闇の中にローソクの光りがボーっとともって、ゆっくりとそれぞれの面や素材に伝わって、その質感が日本的な空間を微かに浮かび上がらせることを願った。使用した素材は安価で、どこでも使われてるものばかりである。それらをいくつかを組み合わせ、重層させ、さらに磨きを加えて塗る。珪カル板ペイント塗りの仕上げが、鈍い光を伴った菱形綾織りの絣の質感に変わる。廊下の壁面がそれである。宿泊室入口部の黒皮の鉄部をえぐるステンレスヘアラインのストライク、壁紙と木部の見切りのアルミアングルやフラットバーの組み合わせ、アクリル、和紙とラスを組み合わせた落とし掛けなどもそのような姿勢からであり、鉄骨のスケルトンを含む外部のさまざまな仕上げ方も一連の行為である。

一階はフロント、ロビーに当て、町屋風に土間にちょっとした水回りと木床の居間を付設した雰囲気の中で、語らいながら朝食が取れるようになっている。外国人宿泊者と交わり、賄いをするオーナーの周りに明るいコミュニティーの場が生まれ、この旅館が海外との交流の生き生きした窓口のひとつとしての役割を果たすことを願っている。

選評:東 利恵

三ノ輪、日本堤という昔ながらの作業場や店と住宅が一体になったしもた屋にコンクリートの建物が混在する町中で、ガラス・スクリーンのファザードが美しい建物である。海外旅行者の東京の行動拠点としての機能が満足されればそれ以上については省略してもよいと割り切ったバックパッカーのための宿泊施設である。一室7㎡の部屋は旅館業法ぎりぎりの大きさであり、水回りも最低限の広さや数量に割り切って設計されている。しかし、最小限の空間でありながら、細やかな配慮でコントロールされたディテールは荒くなりがちな素材を繊細なデザインに変え、低い位置におかれた照明や天井面の間接照明が日本的な空間表現に貢献している。シンプルでありながら、実は細やかに計算されたデザインで、日本の宿としての新しい方向を提案している作品である。

屋上テラス「行燈スカイテラス」

行燈スカイテラス

行燈旅館では2012年5月22日、東京スカイツリーのオープンと同時に、屋上にテラスを新たに作り、ミー石井画伯による大きなテーブル二台を設置いたしました。この屋上からは右手に東京タワー、左手には行燈から直線2.4kmにある東京スカイツリーが見えます。

下町三ノ輪地区は目立った大きな建物が少ないために、夜になると東京スカイツリーが大きく浮かび上がり、まるで夜空に浮かぶ大きなローソクのようにも見えます。

朝食、夜には一涼みにビール、暑い日には日光浴、夕暮れ時に読書やヨガなど、都会の静かなひと時をゆったりとお過ごしください。

ソーラーシステム「行燈エコ計画」

行燈エコ計画

2011年3月11日の原発事故は私達日本人にとって忘れられない日となりました。それはまた今までの暮らしを振り返る良い機会となりました。

私の旅館も海外のお客様を中心に営業しておりましたので、今回の原子力発電所の放射能漏れに対しては、なすすべもなく、つくづく観光業が平和産業であることを思い知らされました。それと同時にこの世界有数の多様性を持つ奇跡の島である日本列島の将来を思った時、この国をどうしても守りたいと思ったのは、私だけではなく全ての日本人の共通の願いであると思います。

都会でできるエネルギーの生産はまだまだ手段も選択肢も少ないですが、一人一人が少しでも実践して行く事が、将来原子力ゼロの国にする近道だと考えます。

行燈旅館では震災から一年経った5月22日、東京スカイツリーの開業に合わせ、屋上に太陽光温水パネルを3枚取り付けました。このお湯は主に4階のジャグジーのお湯として活用して、同時に屋上を東京スカイツリーの見える、くつろぎのスペースとして開放いたしました。

今後、館内も徐々にLED照明に取り替え、消費電力を極力おさえていきたいと思っています。日本の将来、子ども達の未来、日本に住む動植物の保全、一人一人の意識が変わっていき、実行に移すことで、いつの日か原子力に頼らない日本になる事を願っています。将来、生まれ変わった「エコ行燈」が完成する日を信じて、今後とも皆様よろしくお願いいたします。

2012年5月22日 石井 敏子

  • エコキャップ運動
  • チャレンジ25
  • 台東区 我が社のCO2ダイエット宣言

行燈旅館はエコキャップ運動、チャレンジ25、台東区 我が社のCO2ダイエット宣言の加盟企業です。

公式ホームページ予約特典

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